ビルバオ (Bilbao)
かつて経済を支えた鉄鋼業、造船業が1980年代に衰退し、1983年の洪水でも打撃を受けた. 1997年のビルバオ・グッゲンハイム美術館開館、それに先立つ工場排水に汚染された河川環境の改善、LRTや遊歩道、自転車道、公園の整備により、芸術・観光都市として再生した. 世界各地の「創造都市プロジェクト」中で最も成功した事例の一つとされている.
2010年の人口は353,187人で 、バスク州内では第1位、スペイン全体では第10位である. ビルバオ都市圏は約100万人の人口を持ち 、スペイン第5位の都市化地域であるとともに、スペイン北部で最も人口の多い都市圏の一つを形成している. ビルバオ都市圏が内包しているグレーター・ビルバオ(コマルカ : 郡)の人口は875,552人である. ビルバオはスペイン北部の中央部に位置しており、大西洋のビスケー湾からネルビオン川を19km遡った位置にある. 市街地は平均標高400mの山地に囲まれている.
1300年にによって建設されて以降、権力を持ったアロ家によって、エスパーニャ・ベルデ(スペイン北部沿岸地域)の商業の中心地として繁栄した. ビルバオ港からはビスカヤ地方の採石場から採掘された鉄鉱石が国外に輸出された. 19世紀と20世紀初頭には激しい工業化を経験し、ビルバオはバルセロナに次いでスペインで2番目に大きな工業地域の中心地となった. 短期間の人口増加によって、隣接する自治体が次々とビルバオに併合された.
今日のビルバオは第三次産業が卓越しており、都市の象徴としてビルバオ・グッゲンハイム美術館がある. ビルバオ空港、メトロ・ビルバオ、ビルバオ・トラムなどインフラ基盤への投資が継続されており、アバンド区やデウスト区ソロサウレ地区の再開発計画が進行中である. 世界各地の創造都市プロジェクトの中で最も成功した事例の一つとされている.